朝日塾の生徒たちは日々、僕に様々な悩みを打ち明けてくれます。
中1 O君の悩み
「爪がちょっとでも伸びると気になって、指でちぎってしまうねん」
「・・・爪切り用意しとこっか」
同じく中1 K君の悩み
「バイオハザードが面白すぎて、勉強に集中でけへん」
「古から伝わる『ゲームを売るなら◯オ』っていう諺は知ってる?」
小4のY君の悩み
「2年前に両思いやった女の子がイケメンに取られて、心にポッカリ穴があいてもうた」
「〽︎ポッカリあいた胸の奥につめこむプリントを解かせる そんな失恋学習塾 いろんな人がやってくる🎶」
こんな感じで、日々笑わせていただいております。
ですが、一番多い悩みは
「なんで高校行かんとあかんの?」
「なんで勉強せんとあかんの?」
です。
この悩みだけは困ってしまいます。
個人的には学校の勉強は自分の意思でやるもので、「やらないといけない」というものではないと思っています。
もちろん、勉強しておいた方が「将来の選択肢が増える」という点で有利であることは間違いないと思います。
だけど、どうしても学校の勉強が嫌いで、学校に行くのが本当に辛い子に無理矢理勉強させるのが正しい指導だとは到底思えません。
何か一つ将来の夢があれば、思い切って「勉強を捨てる」という選択もできるのかもしれませんが、夢を見ることにすら消極的になってしまう空気感が漂うのも学生時代ではよくあることではないでしょうか。
特に中学生は「部活の強制」とか「入試でやたら配分の高い内申点」とか「やたら攻撃的な思春期の同級生」とか、人にもよりますが、あの息苦しさはスターリンの大粛清下のソ連に匹敵するのではないかとさえ感じます。
「高校ぐらいは出ないとマズイ」という謎の強迫観念に心が傷つけられる前に、「高校に行ってみようかな」と思えるような話をしてあげたい。
「勉強ってそんなに難しくないんやな」と思ってもらえるように教えてあげたい。
そして、「勉強に挑戦してみる」という選択肢を用意してもらって、あとは真剣に考えてもらおう。
それでも、どれだけ真剣に考えても「勉強だけはしたくない」「これ以上頑張れない」と答えを出した子どもが居たのなら、その時は「他にどんな道があるのか」を一緒に悩んでみよう。
僕の知らない道は無限にあって、答えなんてとても出せないだろうけど、味方が一人いるだけでちょっとは心強いはず。
「なんでも解決してくれる素晴らしい先生」には絶対になれないけれど、「なんでも気軽に相談できる先生」にはなりたいと思います。
最後に、中3 Nさんの悩み
「先生!聞いてぇ〜!」
「なに?」
「聞いてほしいことを今から考えるから、ちょっと待ってな!」
あみんじゃないから無理!
※悩みは全て実話です